歯と健康について

かかりつけ医を持ち、自分の歯をきちんと管理しましょう

かかりつけ医を持ち、自分の歯をきちんと管理しましょう

かかりつけ医とは、患者さまの生活スタイルに沿って継続的に保険・医療・介護・福祉の情報を提供し、地域に密着した必要な役割を果たせる医師のことです。歯科医のそれは、お口の中の状態チェック、クリーニング、必要な治療、相談や指導を行い、口腔内を良好に保ち、問題なく日常生活を送れるよう関わることを指します。

歯科といえば、歯が痛くなったときだけ行くといったイメージでしょうが、それでは緊急時の対応が難しくなることもあります。定期的な検査を受けていれば、スムーズな対応、受診履歴の開示、緊急時の適切な搬送にもつながります。このように、かかりつけの歯科医を持つメリットはたくさんあるのです。

超高齢化社会の日本で、“健康維持”は自己責任に

日本には世界に誇る医療保険制度があります。しかし、人口が伸び悩むなか医療費だけが増加傾向にあり、さらに超高齢化社会の今、その制度は危機を迎えています。

そこで私たちが考えなければならないのは、現代は誰かがどうにかしてくれる時代ではないということです。病気になったから医者まかせにするのではなく、もっと一人ひとりが自身の健康に対して高く関心を持つことが大切です。

ちなみに、歯を失うと医療費が高くなるというデータもあります。歯が20本以上残っている人に対して、0~4本しか残っていない人の年間医療費は、約19万円も高かったのです。今や健康寿命の延伸は、国をあげた取り組みでもあります。余計な医療費を削減するため、そして、身体の健康維持に大切な役割を果たす歯を守るためにも、定期的な歯科受診を心がけていただきたいと願っています。