お知らせ
続、大人の歯(永久歯)はなぜ抜かないといけないの?
前回、なぜ、大人の歯を抜かないといけないかについて、報告しました。
今回は、そのことを深く、掘り下げてみます。
8020推進財団の平成30年の報告(抜歯の主原因に見た年齢階級別実抜歯数)の以下の図を示します。
この図を見ていただくと、総抜歯数は40歳代から年齢とともに増加して、65~69歳がピークになります。
虫歯(う蝕)が原因の年代別総抜歯の数は、
20歳代から、年齢が増加しても、大きな増加は認めません。
歯周病が原因の年代別総抜歯の数は
30歳代から、年齢とともに増加して、70歳代まで、増加し続けます。
年齢が増加すると、30歳代から歯の破折が原因の抜歯数も増えていきます。
ただ、65歳代は団塊の世代のため、世代の人口も多いため、総数で比較すると人口の構成割合も影響します。
なので、世代別の抜歯の主原因別に見た抜歯数の割合を示します。
これを見ても同じように年代別の歯周病が原因の抜歯の割合はは30歳代から、年齢とともに増加して、70歳代まで、増加し続けます。
歯の破折が原因の抜歯の割合も、30歳代から、年齢の増加とともに増えます。
抜歯を防ぐには若い頃は、定期検診で30歳ごろまでは特に虫歯を早期発見早期治療を行い、30歳以降は歯周病の早期発見早期治療、予防等の対策が重要であることがわかります。
歯の破折については、次回の時にお話しします。
寺島歯科医院
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