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顎の骨が腐る病気
今日は少し難しい話をします。
さて、骨粗鬆症で薬を服用している際、まれに悪い歯を残していると顎の骨が腐る(顎骨壊死)が発生し、歯を抜くと、その症状が出てくる可能性があるというお話は先日しました。
以下のブログをチェック
骨粗鬆症の薬を服用してると歯が抜けないって本当?
まずは顎骨壊死って何?

顎骨周囲の炎症によって、顎の骨が腐ってしまう状態を指します。腐ってしまうことを壊死と呼びますが、進行すると、顎の骨の露出、痛み、歯肉の腫れや膿うみが現れることがあります。
原因としては頭頸部がんに対する放射線治療を受けた場合や、
がんの骨転移を予防する薬剤を服用している場合に、そして、まれに骨粗しょう症を服用している際に歯茎の腫れ、入れ歯による粘膜の傷などを原因で骨に感染が起こり生じる病気です。

このように顎の骨の露出、痛み、歯ぐきの腫れや膿が現れるようになります。

つまり頭頸部の放射線治療後、
また抗癌剤の治療、骨粗鬆症の治療である種類の薬を使用すると、
一度顎の骨に感染が広がると顎の骨が腐る病気のリスクが高まります。
これを予防するために大事なのは、簡単にまとめると、
骨粗鬆症、癌の治療(抗癌剤、放射線治療、大きい手術)の前には必ず歯科に受診してくださいということです!!
そうすればいろいろなリスクを回避できます。
大きい手術の前には歯科医院へ行こう!!
あと、こんな話をすると骨粗鬆症の薬は飲みたくないと考えられる人もいるかもしれません。
骨粗鬆症そのものが直接的な死因となることは稀ですが、骨粗鬆症によって引き起こされる骨折が、高齢者の死亡リスクを大きく高めます。特に、大腿骨近位部骨折は生命予後に深刻な影響を与えます。
- 大腿骨近位部骨折の1年以内の死亡率は**約10〜20%**と報告されています。80歳以上になると、その死亡率はさらに高まり、**20〜30%**に達するとも言われています。5年後の死亡率: 5年後には、骨折した人の約半数が亡くなっているという報告もあります。これは、がん全体の5年生存率と比較しても低い水準であり、骨粗鬆症による骨折の重篤性を示しています。
骨粗鬆症の治療は、骨折を予防し、結果としてこれらの死亡リスクを減らすために非常に重要です。
ですから、お医者さんの指示のもと、必ず、治療、服用するようお願いします。
ここから難しい話です

で、最近はさらに
色々と様々な薬の影響で感染している悪い歯があると顎の骨が腐る(薬剤関連顎骨壊死)報告が
増えています
どんなお薬を飲んでいると注意が必要かもう一度整理します。(ここからは特に専門的な話です)
まず感染している悪い歯を残していると、確実に顎骨を壊死させる可能性が高いお薬
1)骨吸収抑制薬
(1)ビスフォスフォネート製剤:ボナロン、フォサマック、ダイドロネル、ボノテオ、アクトネル等
骨粗鬆症
(2)デノスマブ:プラリア、ラランマーク
骨粗鬆症
ここからは感染している悪い歯を残していると際顎の骨を壊死させる可能性が否定できないお薬
2)チロシンキナーゼ阻害薬
スーテント、グリベリック、ネクサバール、スチバーカバーカ、インライタ、ヴォトリエント
コメトリック、スプリセル
3)モノクロナール抗体製剤
(1)血管申請抑制薬 :アバスチン
乳がん、大腸癌 進行性小細胞肺がん 神経内分泌腫瘍
(2)抗スクレロスチン抗体:イベニティ
骨粗鬆症
(3)抗CD20抗体製剤:リツキサン
非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ性白血病、重度の関節リウマチ
(4)抗TNFーα抗体製剤
ヒュミュラ:関節リウマチ、乾癬性関節炎 強直性脊髄炎、クローン病
レミケード:クローン病、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、強直性脊髄炎、乾癬
4)m TOR阻害薬
アフィニトール:腎細胞がん、乳がん、神経内分泌腫瘍
トーリセル:進行性腎細胞がん、マントル細胞リンパ腫
5)融合タンパク質:ザルトラップ
転移性大腸癌 黄色変性症 黄斑浮腫
6)免疫抑制剤
(1)メトトレキサート
関節リウマチ 乾癬性亜関節炎 重度のクローン病
(2)副腎皮質ステロイド(BP製剤と併用でリスクが上がる)
こんな感じで整理しておきました。以上のお薬を服用する場合は注意してください!!
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