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誤嚥性肺炎②
日本人の死因の第5位である肺炎。
その肺炎の発症率は加齢とともに増加し、肺炎で死亡する人の大部分は65歳以上の高齢者です。
また、肺炎のため、入院を余儀なくされ、様々な部分の衰えが急速に進行し、合併症を引き起こし、結果的に要介護状態となる危険性もはらんでいます。同時に、病院や、施設入居者の直接の死因としても頻度が高く、障害者衰弱者の合併症として大きな危険性があります。
高齢者の肺炎の重症化や肺炎による死亡の原因には、心不全、肺疾患、腎不全、糖尿病、の基礎疾患の存在とともに誤嚥があげれらます。
誤嚥によって生じる肺炎それが誤嚥性肺炎です。
詳細は以下をクリック
これを防ぐにはどうしたら良いでしょう?
それは口腔ケアです。
口腔ケアによってどんな効果があるかある実験をこれから紹介していきます。
ある特別養護老人ホームにて5ヶ月間にわたり、入所者を2群に分け、
口腔ケア群では積極的な口腔清掃を行い、
対称群では従来通りにとどめることで、口腔ケアの効果を検討しました。
ここでの口腔ケアは歯科衛生士の資格と経験を持つ介護者による
1日一回の徹底的な機械的清掃及び本人による口腔清掃としました。
まずは口腔ケアがちゃんと行われているか?実際の歯茎への効果を調べました。
左の図は歯の汚れが、歯の面にどんだけ付着しているかを評価したもので、口腔ケア群は非常に3ヶ月間、汚れが取れているのに対し逆に、対照群は、あまり汚れが取れていないことがわかります。
そうして3ヶ月経つと、右図のように、口腔ケア群は歯茎の腫れが改善する一方、対照群は依然として歯茎が腫れているのがわかります。
次に、口腔ケア群と、対照群の咽頭における採取を行い、細菌数の比較を行いました。
すると、 口腔ケアを続けていると、咽頭の菌数が5ヶ月目で、なんと!!
ケア開始前の1/10になりそれが維持できることがわかりました。
口腔ケアは口腔内さらには咽頭部の細菌数を減少させ、
発熱、肺炎の原因である細菌による感染を予防することで、
誤嚥によって生じる肺炎を減少させる可能性が高いことが示唆されてるんですね。
次にさらなる調査があるんですが・・・
それは次回にいたします。
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